主催者から

はじめに 〜ご挨拶〜

 2003年より隔年で開催してきた本大会も第8回大会を数えることとなりました。横浜のパン・菓子製造にかかわる関係者の小さな集まりの、小さな一言から始まったこの大会を、途絶えることなく開催させてきたエネルギーはどこから生じたのでしょう?第8回大会の実行委員会が開かれようとしているその時に、そんな疑問が頭をよぎりました。

 メロディはたくさんの音の連なりです。音は一つでは意味を持ちません。音と音、それは音が途切れる「休止符」も含めて、「連なる」ことで初めてメロディとしてひとの心を動かします。「ひと」も同じなのではないでしょうか?生まれたとき、わたしたちは誰一人として自分の名前を知りません。この世界のどんな人も、誰かに名付けられ、その名を呼びかけられることで、名付けられた自分を「わたし」として認識していきます。「音」が一つでは何も生まないように、「ひと」もまた、たった一人では自分が誰かということすら判らない、ひとから名付けられ、「ひと」と連なり、つながって社会を構成し、意味をもつ存在になっていくのだと思います。

 この大会を途絶えることなく開催させてきたエネルギーは、わたしたちとこの大会に参加してくる皆さんとの「連なり」だということ、この「連なり」こそ失ってはならない大切なものなのだとあらためて強く感じています。この「連なり」を持ち続ける、広げていく、ということは、年齢や男女の差、障害の有無にかかわりなく、誰もが同じ重さで負っている責務なのだとわたしたちは考えます。この大会がこうした「連なり」で続いていくように、この世の中も連なりを断ち切ろうとするものに抗い、「連なり」「つながっていく」ことが今何よりも大事なことではないかと思います。

こうした想いをもって、わたしたちは『第8回 チャレンジド カップ』でみなさんと出会い、たくさんの「連なり」を確かめ合いたい、パンや菓子をつくる楽しさや喜びを共に味わいたいと思っています。

また、前回大会に続き、本大会も横浜市の友好都市である上海より1チームが参加する予定です。交流の輪が広がるチャンスです。たくさんのみなさんのご応募をお待ちしております。

第8回 チャレンジド カップ~夢のパン・菓子コンテスト~

 実行委員会委員長 成田 真由美